アフリカの平和構築
敵対感情を越えてアフリカの若者が信頼関係を築くためのワークショップを実施したい!
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2026/5/29 08:52
ゴマ侵攻、あの日の夜
皆さん、日頃より多大なるご支援をいただきありがとうございます。
とりくむゑ最年少メンバーの小出紘輔です。
2024年9月から1年間ルワンダ・プロテスタント大学(PUR) に留学しました。
私が留学していた1年間は、まさに紛争が激化した期間でした。
2025年1月26日にコンゴ民主共和国の反政府勢力「M23」が東部の都市ゴマを侵攻、制圧。その後も周辺都市への侵攻が続き、ゴマだけで3,000人近くが死亡したと報じられました。(参照:CNN,コンゴ主要都市で3000人近く死亡、反体制派による制圧後 国連)
ゴマは私が留学していたフィエの街からわずか117kmの場所にあります。だいたい東京駅から宇都宮駅くらいの距離です。

当然、日本の家族や友人からは心配の連絡が届きましたが、実際のところ、私の生活に影響はほとんどありませんでした。
普段通り大学の授業があり、サッカーをしに行ったり、友達の家に遊びに行ったり。
(私の留学生活について詳しくはこちらをご覧ください。)

友達の家にクラスメートで遊びに行った時の写真。侵攻が本格化していた2025年2月6日撮影。
わずか117km先で3,000人もの命が失われているのに、自分の日常は何も変わらない。とても不思議な感覚でした。
しかし、唯一この紛争を自分の隣に感じた体験がありました。
私は大学の寮で現地学生と共同生活をしていたのですが、その中にはゴマ出身のコンゴ人も数人いました。
M23が侵攻が続くある日の夜、寮の共同スペースから賑やかな音が聞こえてきたため、見に行っ
てみると、コンゴ人たちがアップテンポな曲を流して踊っていました。
理由を尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「私たちが悲しんでいたら、死んでいった仲間たちも悲しむ。歌って踊って弔う」と。
日本では考えられない弔い方に、衝撃を受けました。
コンゴ東部は、彼らが生まれた時から情勢が不安定で、常に暴力や死と隣り合わせの環境だったそうです。
日常の中にある「死」に毎回心を痛めていたら、生きていけない。
歌い踊ることで悲しみを昇華する——それは、彼らが培ってきた力強い「生き抜く術」なのだと思います。
一方、紛争は確実に彼らの心を蝕んでいました。ある友達は故郷の惨状によるストレスから、一時アルコール依存症のような症状に陥っていました。
この体験を通して初めて、私はどこか遠い出来事だと思っていた紛争を、本当の意味で身近に感じることになりました。
そして同時に、痛感したことがあります。
わずか117kmの距離でさえ、紛争の悲劇を肌で感じることはこれほど難しいのだ、と。だとしたら、何千キロも離れた日本にいる私たちが、遠い国の出来事に現実感が湧かないのはある意味で当然かもしれません。
しかし、私たちが無関心でいる間にも、放っておけば紛争の火は消えるどころか、ますます勢いを増してしまいます。世界は繋がっており、その影響はいずれ遠く離れた日本にも、何らかの形で及ぶ日が来るかもしれません。
だからこそ、私たち「とりくむゑ」にできることは、私が留学中に築いた信頼できる現地の仲間たちと手を取り合い、この日本から確かな支援を届けることです。

PURで佐々木教授の元、一緒に学んだ仲間たち。2025年6月22日撮影。
それぞれ大湖地域の平和構築のために歩みを進めています。
一人でも多くの日本の皆さんに紛争の現実を知ってもらい、少しでも身近に感じてもらえるよう、これからも発信とアクションを続けていきます。
全力で頑張ってまいりますので、どうか温かい応援をよろしくお願いいたします。

現在PURから東京外大に留学中のビクターと。2025年2月6日撮影。
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