元気だったダリが動かなくなった
ダリは生後2か月で我が家にやってきました。
茶トラ猫のような色合いのベンガルの男の子で、我が家に来た日から元気に走り回っていました。
食欲も旺盛で、我が家には先住猫が2匹いるのですが自分のゴハンを食べてしまうと、先住猫のお皿に残っているカリカリもぺろりと食べてしまうほどでした。
予防接種も終わりホッとしていたのですが
7月に入り、2度目の予防接種を動物病院で済ませて一安心。
予防接種後も元気は変わらず。
お腹が少し緩く、便の検査をしたところトリコモナス原虫が見つかったのでお薬をもらい、こちらも改善してやれやれと思っていたのですが、気温が35℃を超える日が続くようになってしばらくしたある日、ダリの食欲が急に落ちてしまいました。
最初は「夏バテ?」と考えていました。子猫でもあるし、気温の変化についていけなくて食欲が落ちたのだろうと。
ところが食欲は翌日も戻らず、あれだけ元気に走り回っていたダリが一日中寝ている状態になってしまったんです。
大好きだったカリカリを食べなくなり、ウェットフードを少しだけ口にするだけのダリ。
これはよくないと思い、動物病院を受診することに。
衝撃の診断結果
動物病院で体重を測ってもらうと、予防接種時に1.6キロあった体重は1.4キロに減っていました。
熱を測ると41度を超えている、これはどこかに炎症が起きている可能性があると獣医さんから告げられました。
すぐに血液検査を行うことに。
血液検査の結果、黄疸、貧血、そしてSAA値の上昇が確認されたのです。
SAA値(血清アミロイドA)とは
炎症が起きると血液中で急激に増える「急性期タンパク」の一種です。猫では、体のどこかで炎症が起きると数時間から半日ほどで跳ね上がり、炎症が治まると比較的早く下がります。この反応の速さと敏感さから、猫の炎症の程度を測る指標として広く使われています。
健康な猫では、だいたい5.0μg/mL以下が正常とされています(検査機関によって多少の差はあります)。炎症があると、これが数十から数百に跳ね上がります。
ダリはこのSAA値が200を超えていました。(201.5)

獣医さんから、これだけでは判断がつかないがFIP(猫伝染性腹膜炎)の可能性が高いと告げられました。
更に検査が必要ということで、次はエコー検査をすることに。
エコーの結果、腹水が確認されたこと、脾臓の腫れがみられることからほぼFIPで間違いないと思うが、確実なのは腹水を採取して調べるのが最も確実だがダリはまだ生後3カ月の子猫。リスクが高いので、まずは血液からウイルス検査をしましょうと提案されました。
まさか、あんなに元気だったダリがFIPだなんて。
実は私は10年以上前のことですが、当時飼っていた猫をFIPで亡くした経験があります。
当時は特効薬もなく、日々弱っていく愛猫を泣きながら世話をする辛い思い出がありました。
獣医さんからは、子猫でもあるしFIPの場合急に症状が進んで最悪の結果になる場合もあると説明をうけました。
そして、診断が確定する前ですが投薬はどうするか?と決断を迫られました。
ダリが通院している動物病院で使用しているのは人間の新型コロナ感染症でも使用されたモルヌピラビルです。
すぐにどれくらい薬代がかかるのか計算していただいて、今の体重換算だと1週間で約1万円とのことでした。
悩んでいる時間はありません。
私はすぐに投薬開始を決断。まずは1週間投薬を続けて、経過を確認しましょうということに決まりました。
小さなカプセルに入ったお薬を1日2回服用させて下さい、と説明を受けてその日からダリのFIP闘病が始まりました。
家に戻ると、早速お薬を飲ませようとしましたが、小さいダリはカプセルを飲み込むことができませんでした。
仕方なく、動物病院に確認をとってカプセルをはずして少しのお水で溶かし、味をごまかすために果糖のガムシロップを混ぜてシリンジで投薬を開始。
いくらガムシロップを混ぜても苦いお薬であることには変わりありません。
嫌がるダリに「これ飲まないと死んじゃうんだよ。がんばれ!」と声をかけながら投薬する日々が始まりました。
半信半疑で始まったダリの投薬ですが、3日めくらいから食欲が戻ってきました。
そして、徐々に動き回る時間も増えていったのです。
薬は効いている!そう確認できた瞬間でした。
2回目の受診日
1週間後、再度ダリを連れて動物病院で診断を受けました。
この時もまだ熱は少し高めで39度を超えていましたが、体重は1.6キロに戻っていました。
獣医さんから、前回外部の検査機関に出した血液検査の結果について説明を受けました。

やはり、FIPの根拠となる猫コロナウイルス抗体の数値が高く、これでほぼFIPで間違いないとの結論。
今回も血液を採取してSAAの数値等を確認することに。

SAA値は前回の200超えから、5.13まで低下!
ほぼ正常値まで戻っていました。
肝臓や腎臓の数値も問題なく、黄疸も解消されているとの説明を受け私はほっとしました。
ただ、貧血はまだ改善されておらずこれは徐々に回復していくだろうとの見解。
お薬はモルヌピラビルを継続することに決定し、症状も落ち着いているということで2週間分のお薬を処方してもらって動物病院をあとにしました。
今後について
モルヌピラビルについては、色々と意見もあるようです。
ただ、この猛暑の中で遠くの動物病院まで通院することはダリにとって良いこととは思えませんでした。ただでさえ、体力が低下しているダリにこれ以上負担はかけたくなかったので、今通院している動物病院での治療を継続することを今は第一に考えています。
もし、今後体調が悪化した場合については次回の受診の時に獣医さんに質問してみようと思っています。